楊 仲合、同盟会話

(1コメント)  
最終更新日時:

仲合会話

槍と武

最近魍魎が襲ってこないため、
私たちは珍しく平和のひと時を楽しんでいる。
私は野外でのんびり散歩している。
温かい日差し、一面に広がる青草、さらさら流れる川、
心が晴れ晴れする。

無剣:あーー気持ちいいーー

手足を伸ばしたら、
遠くから鉄のぶつかる音が聞こえてきた。
ん?まさか魍魎がいる?
とりあえず様子を見に行った。
本当に何かあったら、皆に戦闘準備を知らせなくてはーー

無剣:っひゃ!

突然、私は一本の長い槍に突きつけられ、
槍の先が鼻から指一本もない距離で止まった。

楊:覚悟!
  …ああっ、すまん、敵襲かと思ったからさ。

結構の間ボーッとしていてようやく正気に戻ると、額にだんだん汗が出てきた。

楊:ごめん…驚いたか?
無剣:ま、まあ…
   槍の使い方がじょ、上手だね、ハ、ハハ…

冷や汗を拭いて、気を落ち着かせる。

無剣:最近は魍魎が襲ってこないのに、
   楊はまだ武術の練習に明け暮れている。
   本当に武術バカだな!

楊:今は平和だが、訓練は怠るな。千日に渡って兵を養うのは、いざという時に役立てるためだ。
楊:それと、私はバカじゃない。
  武術の練習は手段であって、目的じゃないからな。
無剣:しかし楊の槍は世に珍しい鋭さだね!

私の褒め言葉を聞くと、彼はそんな嬉しい表情をせず、
眉を顰めて目を逸らし、遠くを眺めて長いため息をついた。

楊:はあ…槍の腕はもちろん大事だが、
  心の中にあるのは槍だけじゃない、もっと大事なものがある…
無剣:楊?
   楊には何か悩みがあるの?
楊:それは…
  壮志は報いられず、という悩みだな。
楊:だがこれは他人のせいでも、世のせいでもない。
  生まれた時代がよくないとしか言えない。

楊は遠くを眺めて、軽く首を横に振った。
目から失望と志を得なかった悲しみが滲み出でいる。

無剣:楊 …

慰めようと思って、口を開いた途端にーー
ゴゴゴゴゴゴオォォーー

無剣:魍魎だ!楊、気をつけて!
楊:ハハハハ!
  ちょうどいい!
楊:オレの胸に沸き立つ熱い血は、それに見合う戦場を欲している!

まだ反応もできないうちに、楊はあの魍魎の群れに突っ込み、長い槍を風も雨も通れないほど舞う。
数の多い魍魎に対し、いとも簡単に敵を切る。
楊はさっきのような憂いはなく、目が輝いている。
その様子を見ると、突然はっと気づいた…

無剣:槍の腕より大事なものは…戦場…か?


槍と惑

最近の戦闘では、魍魎の勢いがすごい。
怪我は免れない。

楊:…くっ!
無剣:楊、ひどい怪我、数日は体を休ませないと。
無剣:私は楊の傷口を包帯で巻いたあと、
   ちゃんと休んでと何度も言った。
楊:かたじけない。
無剣:けれど、野外で散歩していた時、私はまた覚えのある音を聞いたーー
楊:覚悟ぉ!
無剣:まさか楊は練習しているの?
   い、いやそんなはずない、怪我をしているんだから。

慌てて向かうと、やはり見覚えのある姿を見かけた。
手で長い槍を握り、星屑がちらほらするように舞い、水一滴さえ入れないほど。

楊:っぐ!これは…

ボーッとしていたら、突然長い槍は手から離れ、斜めに飛んでいった。
槍の先が地に落ちた瞬間、 私が予測したように、
まっすぐに土の中に刺さらず、槍の柄が片方に傾いた。
楊は眉を顰め、仕方なく首を振った。
私は軽い足取りで、彼の前へ歩いていった。

無剣:楊?なんでまた練習しているの?
楊:それは…毎日寝ているのは俺の性に合わないからだ。

楊は元気に見せようとするが、
体力は回復していないようで、状態は前より悪く、
さらに心が落ち着いてなさそうだった。

無剣:楊、そんなことしてたらだめ。
   まだ怪我が治ってないのに無理したら、戦場に出ても危ないでしょう。
楊:兵士として、戦場に散るのも又一種の幸せなんだろうな……
楊:戦以外のことを考えなくていいし、
  考える機会もない…
無剣:楊、貴方…
楊:ハハハハ!
  何でもない、練習で疲れたかもしれない、帰って休むか。

楊は私を避けて、身を屈めて槍を拾った。
そのまま振り返ずにまっすぐ行ってしまった。
なぜか、心の中に不安が生じた。

無剣:楊は…戦場で死にたいのか?
あるいは…戦争が終わることを恐れているのか?


槍と心

楊:は――……

最近楊は機嫌が悪く、いつも空に向かってため息をついている。

無剣:楊、何か悩みがあるなら、私に言ってみてはどう?
楊:それは…なんでもない。

目を逸らすのを見ると、私は心の中で決めた。

無剣:私が当ててみよう、
   外れたら、楊はなかったことにすればいい。

彼の答えを待たずに、私は先に自分の推測を伝えてみたーー

無剣:楊は不安なの?
   戦闘がないことが?
楊:はぁ?なんだそれ。
無剣:これはあくまでもわたしの推測だけど。
楊:えっ…
  お前の心がそんなに繊細で、目がそんなに鋭いとは思わなかった。
楊:ああ、当たりだ。
無剣:やっぱり…
楊:戦場で死ぬのは、俺の一番の夢だ…
楊:もし、天下泰平の時が来たら、戦場という俺の居場所もなくなるな。
無剣:世が安泰になり、戦場から離れて家に帰るのも、いいことだと思う。
楊:田舎でいい加減に暮らす日々は、
  鉄錆に蝕まれた銀の槍のようで、また鎖で檻に閉じ込められた獣のように、
  成すこともないまま、朽ちていく。
楊:けど、そんな考えじゃ、
  人々に危害を加える魍魎と同じじゃない?

楊の目は苦痛と迷いに満たされている。
私は思わず首を振った。

無剣:楊、それは違う。
   武は止と戈からなる。
   世の平和は、武術を学ぶ人の最終的な追求じゃないでしょう?
無剣:以前の貴方の人生意義が戦場で戦うことなら、
   世の安泰は、貴方の努力の証よ。
無剣:そのとき、貴方の人生にきっと新しい意義が生まれる…
楊:そうだな、
  ちょっと考えさせてくれ…
無剣:うん…
   本当に平和な時が来たら、
   楊はきっと人生の新しい意義を見つけることができる。
無剣:楊は魍魎と大きく違って、正義感に溢れている人だと信じているから。
楊:かたじけない…

楊の悩みを解決できるかは分からないけど、
このまま彼が一人で苦しむのを放っておくわけにもいかない。
その眉を顰める度に、私の心も締め付けられる。


槍と君

覚えのある鉄のぶつかり合う音に伴い、聞き慣れた叫び声が響く。

楊:覚悟ぉ――!
楊:楊家槍法!

私は前へ行って、遠くから見ている。
槍の使い方は前よりもっと洗練されており、一突きに何の迷いもない。
楊は私を見かけると、手の中の槍を止めて、笑いながら私の方に歩いてきた。

楊:なんだ?稽古試合がしたい?
  んじゃ、ちょっと指導してやるか!
無剣:ハハ、ご冗談を…
   私では貴方の相手になれないって。
楊:そういうな、その小さい体で、本当に戦で生き残れるのか?
  いくつかオレが教えてやろう、ハハハ。
無剣:うん…楊は槍の腕が前よりも達者になったね。
   私の
楊:ハハハハ!
  もう心に迷いがないから、
  自然と槍の先にも曇りはない。
無剣:本当?
   よかった!
楊:へへ、その様子じゃ、
  まるで俺より喜んでるみたいだ。
無剣:うん…私…

なぜか、彼の目を見ると、
私の顔が熱くなってきた。

楊:ハハハハ!
  心のつっかえが解消されたのも、
  君のおかげだ。
無剣:私のおかげ?
   そんな…
楊:ずっと待ってたんだ、
  体の埃と鉄錆を洗い落とし、過去の勇敢な自分に戻してくれる人を。
  この栄光をすべてその人に捧げたい。
楊:だが、お前が本当に俺を見つけた時、俺が本当に戦場に立った時、
  心の中では、あの敵のない、戦から離れた日々を恐れていた。
楊:戦場がなかったら、俺の存在意義もなくなってしまうようだと…
  ずっとそう思っていた。
楊:たった今、俺は分かったんだ。
  世が平和になっても、俺の存在は無意味じゃない。
無剣:楊…
楊:へへ、ずっと自分が不幸だと思っていた。
  生まれた時代が悪い上、これまでの道程も起伏が多いと。
  今思えば、俺の幸運はすべて一つのことに使われたかもしれない…
無剣:な、何のこと?

陽はまた前へ一歩私に近づいた。
私の顔ももっと熱くなった。

楊:ハハハハ!
  そんなに鋭いなら、もう気づいているだろう?
  そうだろう?

私たちは息を感じられるほど、近くなっている。
その息で目眩すら覚える中、
私は軽く頷いて、
手を彼のその伸ばした手のひらに乗せた。


同盟会話

○○の楊:ふう…「長期にわたって兵を養うのはいざという時に役立てるためである」ということわざがある。
○○の楊:今は役に立たなくとも、稽古は怠らないことだ。
○○の楊:でないと、いざ戦場に参る時、自分の無能さを嘆くことになる。

◯◯の楊:この槍術は、戦場で敵を撃破して国土を守るための槍術だ。
◯◯の楊:江湖の武人と一騎打ちする場合、俺の槍術は不利に陥ってしまう。
◯◯の楊:はあ、改善することはできるだろうか?

◯◯の楊:淮河から北の大概の区域は既に陥落している。
◯◯の楊:柳葉と出会った場所は魍魎が横行するとある町だった。
◯◯の楊:この魍魎の災はいつまで続くんだろうな。


判詞

一句目 流れる水を照らす斜陽は静寂に包まれ
二句目 まさに秋深き頃の雁城だ
三句目 鉄の鎧に何度も雪が付き
四句目 今なお出征して敵を討つ
五句目 果てし無き黄砂よ人帰らぬ
六句目 碧玉の血で結成されたのか
七句目 国に報うために死をも辞さずに
八句目 少年は出陣を申し出た

コメント(1)

コメント

  • 楊同盟会話 1種 No.104206519 2019/09/12 (木) 13:54 通報
    ふう…「長期にわたって兵を養うのはいざという時に役立てるためである」ということわざがある。
    今は役に立たなくとも、稽古は怠らないことだ。
    でないと、いざ戦場に参る時、自分の無能さを嘆くことになる。
    0

削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?

今後表示しない

名前
コメント(必須)
(300文字まで)

必ず「Gamerch ガイドライン」をご覧の上、書き込みをお願いします。
画像
sage機能

対象コメント

選択項目

詳細

※上記の内容はWiki管理者へ通報されます。

通報完了

通報内容を送信しました

エラー

エラーが発生しました

削除しました。

このページをシェアしよう!

メニュー  
編集メンバー募集中
詳細はトップページにて

攻略情報

初心者向け

攻略情報公開中!

キャラクター

レア別

属性別



物語

通常物語

物語本編
  1. 氷火島
  2. 崑崙山
  3. 桃花島
  4. 古墓
  5. 絶情谷
  6. 剣塚 (3コメ)
  7. 重陽宮
  8. 無名山中
  9. 無名山頂 (2コメ)
  10. 雲頂剣台 ※未実装
  11. 朱雀の陣 ※未実装

悪夢

通常物語より難しいクエスト
  1. 氷火島
  2. 崑崙山
  3. 桃花島
  4. 古墓
  5. 絶情谷
  6. 剣塚
  7. 重陽宮
  8. 無名山中 (1コメ)
  9. 無名山頂 (6コメ)
  10. 雲頂剣台? ※未実装
  11. 朱雀の陣? ※未実装

特別

限定

期間限定のイベントクエスト

剣閣


任務


ガチャ


商店

データベース


掲示板


関連リンク


Wikiメンバー

編集者用テンプレ

Wikiガイド


左サイドメニューの編集

サイト内ランキング
黄冠
【三つ花】トラ
金糸 仲合、同盟会話
4 剣塚(悪夢)
5 金剛
6 イベントテンプレ
7 真武 仲合、同盟会話
8 四つ花
9 氷火島(通常物語)
10 斉眉 仲合、同盟会話
最近の更新

2020/04/26 (日) 17:45

2019/12/17 (火) 18:13

2019/12/14 (土) 02:12

2019/12/12 (木) 02:11

2019/12/10 (火) 01:46

2019/12/07 (土) 01:36

2019/12/06 (金) 01:34

2019/12/02 (月) 17:34

2019/12/02 (月) 16:00

2019/11/29 (金) 03:13

2019/11/28 (木) 01:26

2019/11/28 (木) 01:01

2019/11/25 (月) 23:31

2019/11/25 (月) 21:32

2019/11/25 (月) 20:18

2019/11/24 (日) 01:19

2019/11/20 (水) 19:35

2019/11/20 (水) 17:42

2019/11/19 (火) 00:01

2019/11/18 (月) 23:32

新規作成

2019/10/17 (木) 02:14

2019/10/02 (水) 15:43

2019/10/02 (水) 10:15

2019/09/23 (月) 22:45

2019/09/18 (水) 22:22

2019/09/16 (月) 22:33

2019/09/13 (金) 19:32

2019/09/13 (金) 11:31

2019/09/12 (木) 18:58

2019/09/12 (木) 17:41

注目記事
【学マス】リセマラ当たりランキング 学マス攻略Wiki
【ブレマイ】リセマラ当たりランキング ブレマイ攻略Wiki
【ポケモンスリープ】料理のレシピ一覧とおすすめ ポケモンスリープ攻略Wiki
【ポケカ】最新パックの当たりカードと値段 ポケカ攻略Wiki
【恋と深空】コアとは?入手方法や種類一覧 恋と深空攻略Wiki
ページ編集 トップへ
コメント 1